私がファイナンシャル・プランナー(FP)としてサポートを
させていただいている30代の方から、こんなメールを
いただきたました。
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金銭的な把握と管理もやはり私にとってはとても大事ですし、
(それに加えて)独立に必要な現実的な知識の必要性と考え方の
転換が必要だということを、自分なりにですがゆっくりと着実に
自分の中に定着させていくことで、きっと、しっかりと
自立することができるようになる気がしています。
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とても嬉しいコメントです。
一般的には、FPがサポートする内容は、家計管理や資産運用分野
フォーカスすることが多いように思えます。
日々家計簿をつけたり、将来のために資産の一部を運用することは、
「手段」であり「目的」ではありません。
株式、為替、その他金融商品による資産運用では、
短期間に何%の利回りを出せるかということばかりが
注目され、『何のための運用なのか?』という点を
忘れている人も少なくないのではないでしょうか。
公的年金でさえ、もはや期待できない時代。
一生安泰なんて皆無の時代。
だからこそ、20年後、30年後の自分の人生を想像し、
計画し、どんなことがあっても生きていける術を
いくつか用意し、自分自身や夫や妻、子どもや孫が
『自立』できるための思考と方法を習得する術を伝え、
一緒に生み出していくことこそ、FPの仕事だと私は思っています。
単に金融商品の説明をするだけなら、代理店の営業マンと
変わらないですしね。
そんな思いの中で始めたFPの仕事。
そこでいただいたこのメール。
1人でも2人でもいいから、自分の意思で自分の人生を考え、
国や就職先に依存しなくても、自身が目指す人生を送れる人を
増やしたいなと思います。
(もちろん、私自身もそうならなければと思っています)
まだまだ先は長いです。