初めて東京生活をする際に、
お世話になった東京大田区の小さな不動産会社さんに、
3年ぶり訪問してきました。
来年還暦迎えるご夫婦で運営されている小さな会社です。
5畳ぐらいの小さな部屋に応接スペースと、事務デスクが
あるだけのシンプルな事務所。
建物は築50年くらいは経っていそうなほど。
約3年前に、
「会社を辞めて独立することにしたので、退去します!」
と私が言ったときは、目を丸くして驚きながらも、
「がんばってね!」
と応援していただいたのを今でも覚えています。
3年ぶりに訪問して、その後の私の近況を報告すると、
とても喜んで出迎えていただきました。
社長である旦那さんを支える奥さんから、
最近の不動産事情も含めて、いろいろお話を聞きました。
近年の不況もあり、少子高齢化もあり、
大田区では高齢者が生活保護を受け、保護の範囲内での
物件を探すケースが多いようです。
生活保護を受けるために、あえて息子夫婦と別居する
高齢者も増えている様。
不動産業のお話に関わらず、私が息子さんとほぼ同じ年齢だからか、
たくさんのお話をしていただきました。
小さいながらも夫婦で足並みをそろえて会社を運営しつつ、
お互い趣味も持ち、とても来年還暦を迎える方とは思えない程、
とても若々しく、イキイキとされていました。
私も将来、こんな風に歳を取っていきたいなと思いました。
そして何より、日本全体が少子高齢化する中、
不動産(土地・建物)に始まる個人の生活スタイルや運営スタイルを
変化しなければ、どんどん廃れていく様な気がしました。
そんなことを学べた再会でした。